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胡蝶蘭
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作詞 ぽこぽんО |
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風に揺れる金木犀
香りを振りまき散ってゆく
黄色い身体を照らして
空に向かい咲く向日葵
僅かな瞬間(とき)は眼で視ることも出来ず
一片ずつ散って逝く運命(さだめ)
残りの時間を淡泊と刻んで行く
降り注ぐ光は地の中に埋めた種までは届けない
芽吹き花を咲かして散って行く
一時の命だからこそ美しい
茂みに隠れる薔薇の芽
美を漂わし育っていく
瑞々しい柚子の果実
身体全てを潤わす
僅かな瞬間(とき)は掌で触れずに
無力な気持ちが蝕める
あとどのくらい地に脚をつけられるのか
咲き誇る瓣(はなびら)は常に死と隣り合わせだと言うのに
凛とした表情で立っている
何かを伝える為に生きている様
どんなに小さな命でも何か役目を持って生きている
その役目を果たすためだけに
この世に命は産み落とされ続けた
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