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昔 天使だった。
作詞 東行コルク
ほんとうは 空っぽだった
けれど
与えられる物が多すぎて
飽和状態のカラダから 何かを失っていった

愛情の変わりに失う悲しみを
憎悪の変わりに忘れる痛みを

たったひとりの人間を愛した
その代償は 輝く柔らかな双翼

悲しみの悲鳴をあげて 背中は傷ついた
けれど
与えられる痛みに
後悔などしない

昔 天使だった
今は たったひとりの人間だけれど
大空を舞う 翼を持っていた
今は 足を地に着け這い蹲っていても
失ったことを 後悔したことはない
たったひとりの人間を愛することを しっているから

昔 天使だった
汚れない翼は真っ白だったけれど

泥に汚れた手が 教えてくれた

汚れても 守る物はあるのだと

失った物は多すぎて
手に残るのは 多大で最小であったとしても

たった一人の人間を愛した
天使は たった一人の人間に生まれた

失ったことを 後悔することはない

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公開日 2007/09/03
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