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夏の落としもの
作詞 polca cat.
手のひらから逃がした蝶が

入道雲をなぞるように飛んでいく

いじけた夏の暑さのなか

僕らの今日は

ぽっかり空いた時のなかで座り込むよう

入れたてのコーヒーの香りがする


何も何も

残らなかった

学生時代

君がすねながら 蹴ってきた放課後

チャイムの音は 時間と時間をさいていった


大人になって、あの夜

君と僕が手を繋いだ夜

運命はあの時代から

何歩か踏み外したようだった

その落下速度に

景色は色ばかり鮮やかになってく

恋に落ちたと気づいたときには

もう心地よすぎる 君の温度


すこしの散歩と別れを持ちより

僕らの新しい季節がくる

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公開日 2015/08/16
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