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ワンピース
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作詞 KIMINOUTA |
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白いワンピースの似合う女の子。いつも寂しそうに笑って、そこに居座るの。
木の木陰が風に揺られて流れる雲を乗せた空に手を無意識に伸ばす。
暖かい陽の光は風に靡かれて少女の元へ届く。
瞳を開ければいつも同じ景色に様々な時の彩り。
誰もいないけど、待っているの。誰も知らないだろうけど、私は知ってるの。
少女は嫌われ者。誰にも助けを求めないくせに独りで泣くの。
寒い日にはうずくまって無くしたくない物を守っているの。
青空のとても綺麗な日は何かボーッと考えているの。
私や私のいるこの場所が永遠だなんて限らないから。
白いワンピース揺れる女の子。人と接する事がすごく恐いの。
君という存在に出逢って私変わろうとした。
君は笑顔の似合う少年。寂しい私の隣で笑ってくれるの。
なかなか上手く笑えてないでしょう?一緒にいれてとても嬉しいのにね。
沢山の人間と触れ合うようになって過去の孤独を押し込めて笑った。
皆誰もが死を恐れた。孤独より恐いものは大切なそのものが消える事。
記憶よりも想い出よりも遥か尊い明かりを失いたくないと言った。
失う事は慣れたと、でももう失いたくないんだ。と君は笑った。
人間は皆、汚れた醜いものと思って全てを拒絶していた私が
人を愛しいと大切なんだと言ったら神様は怒るのだろうか。
失いたくないのに手に入れてしまった大事な物を守る為に戦った。
繋いだのなら離したくはないと、初めて思ったんだ。
なのに
今まで灯っていた明かりが消えた。
君が
いなくなってしまった。
逝ってしまった。
みんな消えてしまった。炎火が燃え上がる中で君を見付けたのに
なぜ。笑ってくれないの?
だってほら、いつもみんなで笑ってたじゃない。すごく嬉しかったんだよ?
私にだって無くしたくないモノぐらいあるんだよ?
消えないで。
ねぇ。笑ってよ?
白いワンピースが赤に染まった。
あぁ死ぬのだと、思った。誰もが忘れかけていた死をこんなに恐れて
恐くてしょうがないよ。だって死ぬんだよ?もう此処にはいれないんだよ?
もぅ誰にも逢えなくなるんだよ?
もぅ本当に、いなくなっちゃうんだよ?
もっと・・・・・・・・・・・・生きたい。
あと少しだけ。此処にいさせて・・・・・・・・・・・・。
白いワンピースの似合う女の子もう二度と見れない綺麗な純白の日々に
誰もが口を揃えて「もっと生きたい」と言った。
誰もが涙を流し生きる事を誓った。
青空が何処までも続いているように生き続けたいと。
白いワンピースの似合う女の子達が最後に残した
此処で生きた証が今もまだ。想い出よどうか消えないで。
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