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幽霊団地とメメント・モリ
作詞 64「」
街の片隅に佇む影 電池の切れたラジオのように
寂しくそれでも存在している 幽霊団地
惰性が人を表すように 煤けた外装 バンテージ
何故だかそれが当たり前に なってはいけないものなのに

ハレルヤ ハレルヤ 落魄れ神が唆す
カエルナ カエルナ 私は私でいたかった

さぁ聞こえてきた!排気の音と賛美歌が!
夢の狭間を行き来して! アールグレーでも如何かな?
あぁ濁ってきた! 花弁の目と残機が!
君と僕を繋ぐ赤い糸 仄かに感じた温もりが

非常が心を包み込み 路傍に揺蕩う蝿の群れ
痛みに苦しみ悶えてる 幽霊団地
それでも希望を謳っては 不屈を体に誓っては
燻んだ心を奮いたて 死する涙を忍ばせる

サケブナ サケブナ 唐紅の心臓部
ナゲクナ ナゲクナ 私は私でいたいのよ!

さぁ!震えてきた!歓喜の音色と電光版
微かに冷たい風の音が 私の耳を吹き荒ぶ
あぁ!微睡みかけた !端子の叫びと白昼夢
体が次第に錆びていく 眠りに耽ける子供のように

少しづつわかってたはずだった 死はこわくないんだと
建前の恫喝に怯えては メメント・モリを裏切った
それでもやっぱり離れない いや寄り添ってくれたの言い間違いか
次第に意識は混濁し 白い吐息を吐き出した

溜まりすぎた 歴史のがらくた
独りよがりの 病を患い
それでも寂しい 行かないで欲しい
光は遂に途絶えてしまった

侘しく存在していたよ 崩れた幽霊団地
思いはメメント・モリとなり 歴史は繰り返される

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公開日 2024/10/25
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