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日舞蝶
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作詞 ツバキ |
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露を飲み込む朝に 静寂が覆い尽くす
まるで夢が覚めるように 幻想の音は消え逝く
語る言葉は貼り付いて 心を蝕む棘
嫉妬に溺れる舞さえ 醜くも美しい
伝ふ 伝える
三味線の鳴る日舞
羽の濡れた蝶は
どこまで舞い上がれるのだろう
照れ隠す目に写るのは 光を散らす日舞蝶
夢が途切れぬように 共に踊り明かそう
初めから惹かれ合っていた 舞は影を呼んで
二人ボッチの舞台で さらけ出していられる
月光を浴びる夜に 光に目が眩む
まるで夢を見るように 幻想の音は鳴り逝く
確かに在ったものが消える 扇子を広げて
炎を纏う舞は 両刃の美しさ
笑ふ 笑える
横笛の鳴る日舞
羽の爛れた蝶は
どこまで舞い上がれるのだろう
絡めた指に留まるのは 光を散らす日舞蝶
夢と思いたくはなくて 夢中で踊り明かす
灯る幻惑に浸っていた 舞は闇を抱えて
二人ボッチの舞台で このままでいさせて
ひっそりと舞い踊るのは
今日を変わらないと称すため
甘い蜜を望む
不完全な舞さえも
酷く美しいと想えてしまうのは
唄ふ 唄える
手鏡に写る日舞
白い羽を羽ばたかせ
どこまでも舞い上がる
また逢えるその時は 光を散らす日舞蝶
夢が現になるまで 終局を踊り明かそう
永久に惹かれ合っていた 舞は冥を照らし
二匹(二人)ボッチの舞台で 慕い合っていられる
美しい日舞蝶
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