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十五+五=
作詞 栗原 紺
久し振りに開いた
中学の卒業文集
何でだか解らないけれど
アルバムよりずっと好きなの

私の書いている事は
取るに足りないもので
もっと本音をぶちまけてりゃいいと思った


友達やクラスメイトの文字に
思わず噴き出す午前三時

年を重ねれば
賢くなると信じてた あの頃

だけど 今に至って思い知る無力感
高めていくだけだった、って


御免ね
十五の私
こんなみっともない姿
思い描きもしなかっただろうね

どうして
五年もの間
何にも成長しなくて
逃げてばっかで
悔しくて 切なくて
戻りたくて 戻れなくて

視界が揺れている

久し振りに
出会った成人式
初めて着た振り袖
雲がない空に息が白く染まる

いつかの友人達に
どこか面影を見出だしてる
文集に載ってるランキング
当てになんないと感じてた

気になってた人や傷付いた一言が
未だ心に残されてた午後一時

少し挫折して
卑屈になって
虞深め 脆くなった

でも あの頃
気付かなかった
大切な事も
幾つもあるよ 必ず


有難う
十五の私
見たらがっかりするかも知れないね

だけどね
五年の時間を
消すことは出来ないし
ちゃんと受け止める眼を
今持たなきゃ いけないんだ

戻りたい
違うよ 強くなりたいんでしょ?

寂しい
だったら 逃げてちゃ始まらないでしょ?

私決めたんだ
三十路の私に誇れるような
生き方をしていくって

だからね まだまだ諦めないよ

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2009/01/12
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コメント 自分も今年成人ということで書いてみました。小さい頃思い描いていた大人とは全然違う。まだまだ子どもだし、上手くいかないことも多い。けれど、前に進んでいこう、という感じです。
栗原 紺さんの情報











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