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復元の印
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作詞 本間 寄生 |
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わたしの輪郭を写して
わたしを塗り絵に喩えたなら
わたしに似合う色は何でしょうか
眩しい正午 華々しい君の髪飾り
白い傘で隠して
表情は読み取れなかった
寄せ木細工 此の町の背景は移り
肌の色を避けて
心情は汲み取れなかった
透けた絹の繊細さ 日常を折り畳んで
微かな夏の匂いがして
何かを思い出したかのように
あなたの指は絵筆をそっと撫でる
それはあなたが 絵画を同期したとき
それはあなたが うつくしい繭に包まれたとき
それはあなたが 理想が同化するとき
それはあなたが うっとうしい肌に触れたとき
然うして わたしは復元する
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