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溢れ
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作詞 What sort of a book. |
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傘をさす群集 甘えたい生き物
できあがるご都合ドーナツホール
「積み上げた努力は自分を裏切らない」
そんな言葉が本当なら
裏切られた“もの”は何だったの
あなたの溶媒では何ひとつ溶けない
張り付いた笑顔はまるで守護霊ね
答えを導き出す方程式は
未知数が少し多めみたい
気づいていたの 視線を集める君だから
刻む心音は秒針を追い越し
寄せる肩 触れた頬には並涙
気づいていたの 痛みに鈍感な私だから
抉る心臓を麻酔で鈍らせ
寄せた肩 俯く心 溢れる波だ
紛れ込む群衆 甘味なお年頃
できあがるご都合リモートハート
「それでも私は本物を欲しがって」
そんな幻想に酔いしれたら
“ホンモノ”を探す旅にでも出たら?
あなたの後悔ではさじひとつ投げない
変わりたい心は現状からの逃避ね
住み慣れて綺麗だった景色は
気づけば俯瞰で見てたみたい
分かっていたの 顔色伺い風見鶏
浮かんだ文字は水面に溶けて
すれ違い 瞳に映る並涙
分かっていたの 青に縛られた人魚姫
呼吸乱れて溺れ無重力
すれ違う たたずむ心 溢れる波だ
水底にいるから
深海の泳ぎ方を覚えたから
底にあるものに手が届いた
「それでも、痛いよ」
触れた貝殻に手を切られ
止め処なく流れる 赤く染まる
気づいていたの 失うことには慣れたから
刺さる雨にも平気と嘯き
明ける夜 心置き去り涙
分かっていたの 長い前髪で視界を遮る
浸透 一縷 透明 澄み切る
明ける夜 微笑み 泪 波 涙
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