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紆余曲折
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作詞 くらま |
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数十年も歩いてたら
数十箇所位はきっと
傷や痣や血で溢れているだろうさ
躓く度に学んだり
転げる度に疎んだり
人はきっとそうして
痛みから知っていくのでしょう
駄文散文 校正してばっかの
手垢で汚れた人生を
最期小さく笑いながら
読み返せると願うんだ
酷く捻じ曲がった
青臭いその感性だって
僕を創る一部だから
脆く触れ難い程
腫れ上がる淡い恋慕だって
僕を創る一部だから
高層エレベーターみたいに
動かずに昇れたのなら
踏み出す勇気など微塵も生じないさ
序列や立ち位置など
所詮ただの立ち位置だ
でもそこから見渡せば
酸いや甘いを嫌でも知るんだ
詭弁妄言 誇張混じりの過去
何者にもなれずに腐る
それが人間らしいとするなら
誰もが優しくしてくれる
酷く濁り切ってる
浅はかな見通しや愚かさも
僕を壊す一部になった
淀み軽んじ嘲笑う
誰かの誠実さや健気さが
僕を壊す一部になった
何者にもなれずに
何者をも産み出せずに
何時の間にか何もかもを失っていて
何時か来る幸せと
何時か来るタイミングを
何時までも願い強請りへばり着いて
戸惑いや後悔や猜疑心や虚脱感も
背負うべくして背負うと
決め付けなきゃ生き辛くて
真っ白な始まりから
真っ暗な終わりまで
死ぬ迄の紆余曲折 艱難辛苦と走馬灯
酷く捻じ曲がった
青臭いその感性だって
僕を創る一部だから
脆く触れ難い程
腫れ上がる淡い恋慕だって
僕を創る一部なんだ
紆余曲折を経て今
出来合いの肉を貪って
ちっぽけな僕の全てになった
酷く在り来りで容易い
継ぎ接ぎの幸福を纏えば
僕である為の全てになった
僕である為の全てになった
数十年も歩いてたら
数十箇所位はきっと
傷や痣や血で塗れているだろうさ
躓く度に学んだり
転げる度に疎んだり
彼はきっとそうして
広大な回り道を繰り返すんだろうさ
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