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四大精霊の夜会 第2章
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作詞 あかさてな |
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此処は大陸より遥か遠く
世界の南の彼方(はて)
絶海にして深き海底より
小さな島々が誕生する場所
生まれたての島々は熱く燃え盛り
冷たい海水の打ち寄せる波濤を浴びては
蒸発させながら徐々に冷え固まり
そんなとある夜の事
夜の女神が静寂の帳を広げて
月の女神が白銀(しろがね)に輝く馬車を駆り
星の女神が瞬く星々を散りばめながら
女神達が静かに召喚の歌を唱和すると
精霊界より四大の理を司る四大精霊達が
次々に其の姿を現さんとする
先ずは炎の精霊サラマンダー
序で大地の精霊ノーム
序で風の精霊シルフ
最後に水の精霊ウンディーネ
サラマンダーが未だ熱く燃え盛る島々に
右腕に持つ槍を突き立てると炎が鎮まり
ノームが目を閉じて静かに何事か念じると
冷えたての島々が一斉に草花を芽吹かせ
シルフが島々を飛び交いながら其の吐息を
吹き付けると芽吹いた草花が徐々に成長し
ウンディーネが島々に雨を降らせると
草花が其の蕾を綻ばせて一斉に花が開き
こうして新たに誕生した島々は
生命力に満ち溢れ先ずは虫達を
序で鳥達を呼び集め賑やかな楽園とならん
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