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今日と明日
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作詞 渋谷成田 |
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朝日が上り、決められた規則に沿って。
今日も同じ道の上をただひたすら走る。
ついていけないものは、置いていかれる。
そう思い込んで、
怖くて、下を向いたまま走り続けてた。
ある日僕は走れなくなった。
なんの前触れもなく。
走りたかったけど足が動かない、
あんなに走れたのに。
周りの足音がどんどん遠くに行く気がした。
気がつけば真っ暗なトンネルにいた。
僕はひたすら探した。
真っ暗なトンネルを彷徨いながら。
かすかに見える光を頼りに、
よろよろと傷ついた体を引きずって。
今日が何日かわからないけど、
かすかに見える光の方向に向かって歩いてみる事にした。
少しずつ光が見えてきた。
気がつけば、
誰かが僕を支えてくれていた事に気づいた。
そんなこと、
暗闇にいる時は気づきもしなかった。
僕は誰かもわからない、
その人の肩を借りて、
かすかに見える、
小さな光の方向に、
ゆっくりと歩いてみた。
途中で座り込んで歩けない、
もうこのまま寝たい。
だけど、その度に手を貸してくれたり、
肩を貸してくれたりする誰かがいる。
誰かはわからないけど、
何も考えずその手、その肩を借りた。
何日かかっただろうか。
トンネルを抜けた。
眩しい日の光が降り注ぐ。
無数に広がる沢山の道、
平坦な道、山道、茨道、
好きな道をいっていいと、
そこには100万回見た笑顔がある。
もちろん僕の知ってる、
いつもの道もある。
100万回聞いた声、僕の大好きな道。
そうか、みんな待っててくれたんだ。
さぁ、また行こうか。
終わりのない坂道を。
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