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シ ロ ツ メ ク サ
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作詞 孝徒 |
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古びた走馬灯が シロツメクサを運ぶ
踏み抜き踏み越し 距離は延々と続く
亀裂は小さけれど 水にはとうに間に合って
決して見えはせねど リングの意味が錆びつく
ゆらゆら、ゆらゆら 人影は草花に刺さり
対岸の火事は 静かに獲物を定める
ピアノは底に響き 指に魚を放つ
紅葉が水面を蹴り 細動が漲りを打つ
見慣れたものゆえ 要塞は更に堅牢を増し
賢者は上を貪り 下界は罪と寝そべる
ふらふら、ふらふら 煩悩は昇華され
馴染んだ炎に 溶け込みワタシを掴む
なにゆえ真なのか 足をもぎ問い殺し
ミギもヒダリも模造 疑いを知らぬ人よ
御旗に気を取られ 聖女がまた村を焼く
未来などありはしない その角が告げている
さらさら、さらさら 過去は下流へと地を喰い
死にウたれた星へ 鎮魂歌を捧げる
逸れた指の直線上に 針は過ちを示し
戻りは六文の銭 行くにはあまりに遠い
意識などワタシのもの アレには何も与えちゃいない
一時の電波など もう鉄塔はジャックを済ませてる
ウツツが裂けただけの たったそれだけの夢遊劇
死なばもろとも 嫌でも叶うのさ
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