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煤けた僕と
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作詞 コカトリスの笛 |
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君の脆くて儚い体が
気づかないぐらいそっと僕を包むんだ
怖いんだよ
僕が触れたとこから
硝子の粉になって飛んで行くような
一緒にいるのに
君は生まれたての女神みたいで
だから僕の優しさなんかじゃ
君に見合わないんだよ きっと
綺麗に畳んだ服も薄味の夕飯も
すごく切なく感じて
君が壊れないように
僕は近づけさえもしないんだ
風もないのに飛んで行く
夜よりも朝が似合う君は
陽を浴びて透けて消えて行く
きっと僕の知らないうちに
僕には引き留めれらない
触れたら崩れてしまうだろ
隅のソファで眠る君は
その細くて優しい吐息で
僕と君の存在を確かめるんだ
怖いんだよ
僕が叫んだ瞬間に
粉々になって飛んでいくような
涙が出るんだ
君の透き通った優しさに
もう踠いて悶えることしか
僕には出来ないんだよ きっと
母譲りのエプロンも色のない爪先も
すごく遠く感じて
君の透明な肌を
僕の手で汚したくなくて
風もないのに飛んで行く
夜よりも朝が似合う君は
陽を浴びて透けて消えていく
きっと僕の知らないうちに
戻っても僕はいないよ
僕には待つ資格もない
ごめんね泣かないで
テーブルの縁で眠る君よ
怖かったんだ
透明な君が夜に溶け込んでいなくなった日が
幸せそうに笑って辛そうに泣く君を
抱きしめるのが正解なんだきっと
ただ本気で一度だけでも
風もないのに飛んで行く
夜よりも朝が似合う君は
陽を浴びて透けて消えていく
きっと僕の知らないうちに
風もないのに飛んで行く
朝の光が似合う君は
カーテンを開けて飛んで行く
きっと僕の目の前で
行かないでって叫ぶよきっと
硝子のような
隣で眠る君に
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