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ビター・チョコレート・キャッスル
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作詞 Metaphysical Cat |
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どうせなら人生の最後くらいは
誰の目にも届かない場所で
静かに消えてしまいたい
迷惑よりも土になる方が早い気がする
そうに違いないと思っていたけど
実は遙か未来で 居なくなった僕を見つけて
情報の海が荒れて 世界は慌ただしくなる
そんな光景を見ちゃったから
考えを改める事にするよ
どうせなら人生の最後くらいは
一瞬でも痛くないように
あっさりと消えてしまいたい
この高さなら安心して飛べるような気がする
そうに違いないと思っていたけど
実は遙か眼下で 急降下の僕を救って
傷痕が残るだけの生き地獄をさせるみたい
そんな光景を見ちゃったから
考えを改める事にするよ
どうせなら人生の最後くらいは
激しい戦いを生き抜いた
勇者のように眠りたい
少しの間だけは許してくれそうな気がする
そうに違いないと思っていたけど
実は全ては夢で 護った命さえ泡沫
現実じゃ弱い自分だけ護られてばかり居る
そんな光景を見ちゃったから
考えを改める事にするよ
人生の最後は華々しく散ってやりたい
人生の最後は夜汽車に強く抱かれて突き放されたい
望むだけが贅沢ならいっその事
精一杯 生きてやってから死んでやる
どうせなら人生の最後くらいは
誰の記憶にも残るような
綺麗な死に方をしたい
あらゆる声が毒突いて僕を踏み躙るだろう
そうに違いないと思っていたけど
それは意図に反して 正しくない方へと向かう
分かっているのに自分でも言う事を聞かなくなる
この両手は汚れちゃったから
改めて生き直す事にしよう
どうせなら人生の最後くらいは
善と悪が棲むこの世界で
普通の生き方をしたい
幸も不幸も誰が相応しいとかどうでもよくて
そんな風に思っていたから
僕は遙か未来で 見失った僕を見つけて
情報の海を越えて 楽園の淵を目指すんだ
カバンの中には日記帳
長旅に備えて眠るとするよ
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