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面会室
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作詞 Ibu |
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「約束の日とは違う」
僕はここで待たされた
周りを見渡してみるとさ
その部屋は空虚で出来ていて
「またのお越しを」
そう言って
懺悔の時間も
くれやしなかった
時計の音、作業の音、ここに携わる空気の音
何もかもが、この罪悪感を生み出して
罪作りな人だなと
自分に言わされた気がした
ここは懺悔の場所では無く、只の面会室だ
話し合う事位しか出来ない
何を話そう?ネタは持ってきてんだ
白状と言うなの面接が始まる
「今日はちゃんとこれたね」
褒める時には褒め称えるんだ
昔の人がやっていた様に
空虚を誤魔化しながら
「短いけどこの辺で」
僕の言いたい事はまだある
なのにさ
此処で断ち切ってしまった
誰かの声、他人の声、心の中の自分の声
どれもが羨ましくなって、怖くなって
積みばかりだなと
自分は思ってしまったのか?
懺悔なら懺悔室があるから
面会室だから、君と面会をしないとな
君の正体が次々に暴かれてゆく
鏡を見て僕は思ったのです
「これが僕なんだとしたら、こんな僕はいらないよ」
無慈悲な心がそう叫んだ
それでも人は一度の後悔を
抱え生きなければならない
「次回に期待大」
そう言って彼は去ってった
此処に立ち竦んだ僕は
何をしようか?
「また会えるかな」
僕は期待を胸に
今日も吐き続ける
罪の言葉を
もう、何も言う事など、無いとするならば
僕の懺悔はいつ終わりを迎えるのでしょうか?
面会室は今日も寂れていて
これからの事をこれからも語っていくのでしょう
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