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酒飲みの中
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作詞 Ibu |
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人混みの酒の飲み場で
たった一人誰かの声が聞こえた
幻聴か?でもはっきりとしている
その人の方へ
騒がしい声の中君の元へ
人を掻き分け声の鳴る方へ
このカクテルを如何と言う為に
僕は、はっきりとした声を聞いていた
ざわざわと声が大きくなる
君の声が遠くなる
でもまだ感じるんだ
こんな酒飲みの中で
君に届けたかった
音の鳴る方へ
急げ、間に合わなくなる前に
その人がこの場から消え去ってしまう前に
「ちょっと飽きてきたわ」の声が
僕の耳に響いた
待って、君と話がしたいんだ
だからその場から立ち去らないで
「僕は君の声だけが頼りなんだ」
酔いしれた会場は、今日も五月蠅い
人混みは続き酒はまだ交わされる
たった一人君の声が僕の頭上に
ぐるぐると、回って僕を惑わす
只酔っているだけ?
何度も繰り返しその声を聞いてた
何処にいるのか分からぬまま
カクテルの手が塞がったまま
もう片手の手で呼びかけていた
ふらふらと酔いが回ってくる
君が何者なのかも
分からなくなってくるんだ
でも、君と交わしたい事だけ
鮮明に覚えていた
まだ間に合うかな
急げ、終わりが来てしまう前に
その人が何処かも知らぬ場所に行ってしまう前に
「もう帰ろうかしら」の声が
まだ僕の耳に響いた
行かないで、君と繋がりたいんだ
だからまだこの場に居て欲しいんだ
「君が僕ならば同じ事をするだろう」
五月蠅い声の中からそう感じた
そして君の所に辿り着いて
僕は言った
「話をしよう」
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