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さくしとぼくと
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作詞 Ibu |
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誰れも見えない場所で
一人、彷徨う僕、私と言っても良いのだろうか
手に取れば、何か分かるのか?
自身と自信を無くしてしまってさ
もう一人の自分が欲しいと願い
音楽を諦めてしまったのでしょうか?
「もう少し、時間があれば」
その言い訳を何度詩にしてきたでしょう
只の字列を人は「分からない」と言い
やはり音は必要だったのでしょうか
何を作るとなり、何を創るとなるでしょう
私にでも分かれば、気が済むのにな
技術がどうとかより、才能がどうとかより
行動が一番だったのに
僕は只言葉の吐き捨てだった
ねえ、さくしって何になるのでしょうか?
これじゃ幼き頃の落書きと
一つとして変わらないじゃないか
何のメッセージも格好良さも無い
誰かを惹き付ける力も無い
せめて何か届くのなら
憧れに何か届くのなら
薄汚れた掠れた声を
このさくしとぼくとうたに乗せて
「何処がゴールなんだろう?」
僕は迷路のスタートに立っていた
迷う事すら恐れてしまったのか?
「楽しさよりも苦しさを学びなさい」
僕の耳にはそう聞こえた
聞くよりも聴き入っていた
そんな僕は凡てを馬鹿にした
「彼らが作り上げたなら自分にも」
そう思い酷い顔しなから自分を
モテルとでも勘違いしていたのだろうか?
無観客の演劇で言葉を忘れた
「台本を見れば自然にメロディが」
それは無いと過去に言われた
学びなさいの言葉も教わりなさいの言葉も
今書いてる自分にすら響きやしない
なあ?何時になったら始めんだ?
僕は何をしているの?
昔も今も大して変わってないじゃないか
そんな僕が明日を願うの?
自分ばっか語ってきて、未来の事を語れなかった
未来が何時途切れるのか?
それが僕の望んだモノならば
さっさと亡くなってしまえばいい
遺産はここに
さくしとぼくと...
何?
詩人を目指すなら楽だ
只字を書き殴るだけで良い
それが目標だとしたら?
既にそれは達成している
でも音楽を志すのなら?
メッセージを形にしたいというなら
私が生きている内に
その全てを吐き出す事ができたら
そう願うしかなかった
友にすら頼れない
独りのメロディ
何になりたかったの?
何を目指していたの?
まずはそこからだろう?
努力を怠ったからだろ
誰れも見てくれなかったのは
もしも、届く事ができたのなら
もしも、書くに意味があるのなら
何処かの誰かに届く様に
歌おうじゃないか
その為の心は
さくしとぼくとみらい
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