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ブレンドコーヒー、二つ
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作詞 松田恭英 |
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破ったはずの沈黙を縫い合わすように
コーヒーをすする
外は、出れなくなった
届いた荷物のお知らせを映し出している
君の好きな本
だけど、今出れない
冷めたコーヒーが、苦い
何かない、いつも
それなりに見えても
少し前の僕たちは
気づかなかった
気づけなかった
君ごしのテーブルでしあわせがうつる
同じコーヒーを飲んで
なのに、まだ出れない
嘘はない 君の
その瞳の向こうにも
少し前の僕たちが
うつっていた
うつっていた
何かない、いつも
それなりに見えても
少し前の僕たちは
気づかなかった
気づけなかった
出れなくなった、外
冷め切ったこの
コーヒーと何か
誰かあけたトビラ
冷めた風が僕らに
吹いた
吹いた
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