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まちびと
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作詞 each |
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蜃気楼に揺れている
寂れた駅前で
何を待っているのか
都会の無数の尾根
遮られた陽射し
街を鋭く彫る
摺れた景色からぼくを
切り取ってくれ
まちびとはとっくにいないさ
歴史だけが舗道に散ったまま
灼けた列車が未来を連れて
喧騒の渦に消えた
ホームの傍らで
やつれたベンチは
誰を待っているのか
通りを急ぐ足音が
旧いメロディ奏でる
時の輪郭ほどく
摺れた景色からぼくを
切り取ってくれ
まちびとはとっくにいないさ
言葉の無い道化にすり変わる
灼けた列車がこの街連れて
喧騒の渦に消えた
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本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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