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レイン
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作詞 とあみつ |
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土砂降りの雨の中
傘も差さずに歩いていた
雲は泣き止む気配も無く
ただ僕を濡らし続ける
このまま嫌な事も
流れてったらいいのにな
水溜まりを覗き込んだ
姿は歪んでいて
現実を受け入れる強さが欲しいよと
呟いて泣いても世界は知らん顔
雨はまだ止まない
サッカーをする少年
泥だらけになりながらも
必死にボールを追うその瞳の奥は
きっと自分には無いもので
誰の為に、何の為に
考え過ぎる事が多くなった
努力は無駄
優しさは偽善
屁理屈だけが上手くなった
泣いて、叫んでも
世界は変わらなかった
走って、手を伸ばしても
想いは届かなかった
全部が全部、上手く行かないって事くらい
最初から全部解ってたよ
解ってたのに
解ってたのに・・・
段ボールに入った子猫
捨てられたのだろう
タオルに包まれて
震えながら鳴いている
向こうから女の子が歩いて来る
可愛い服を着ていて
可愛いカサを差している
お気に入りなのだろう
クルクル嬉しそうに回している
女の子が子猫に気付く
少し迷った後
段ボールに傘を被せた
可愛い服が濡れていく
でも女の子は微笑んでる
この胸の熱さはなんだろう?
鼓動を刻む
ずっと前に忘れたはずの感情
涙で濡れた心を
雨が優しく拭っていく
感じないと思っていた心は
今、確かに震えてる
解らないままで
何事も無く日々は過ぎていく
そんなモノなんだろうと
受け入れる事は出来ないけれど
まだ、ちゃんと笑えるからさ
見上げた空はそろそろ晴れる
何事も無かった様に世界を照らす
泥だらけで笑う少年
ずぶ濡れの女の子
誰かに拾われた子猫
僕の心はとっくに晴れている
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