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ひとり中辺路
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作詞 小山 景司 |
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滝尻越えた 私の手を取り
近露王子は 直ぐそこなんて
あなたがポツリと夢で言う
熊野中辺路 もういいの
昼なお暗い 道で死んでも
泣きはしないで 杉木立
叶えちゃならぬ 恋をした
眠れぬ宿を 夜明けに発って
発心(ホッシン)門まで よろけて行くわ
あなたと過ごした 春の日々
ひとり中辺路 振り返る
秋風抜ける 峠の道で
泣き出す胸の 未練恋
次の世までも 続けても
実らぬ恋に 出会った私
昨日を捨て行く 旅路の果てで
あなたに別れの 文を書く
ひとり中辺路 夢も泣く
明日があるなら 本宮(ホングウ)辺り
しぐれも晴れる 恋の傘
誰か貸してと 祈りたい
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