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ねぇ、お父さん
作詞 かのこ
ねぇ、お父さん

お前の3回忌
わたしの痛み
お前の苦しみ
永きに及んだ闘いの果て

ねぇ、お父さん
ねぇ、お父さん
医者で、研究者で、私の主治医で
ねぇ、お父さん

傷口が紅く、また開いた
「人は病を、傷を、無くそうと闘ってる。そのために研究を日々重ねている。」

ねぇ、お父さん

お前だけは助ける
から
真っ赤なドレスは似合わないから
絶対に似つかわしくないから

ねぇ、お父さん

冬でもないのに白いドレス
季節が移ろうように
お前の衣は紅に染まり
最期は真っ白に

ねえ、お父さん
「痛みを全部取っちゃったら、その人はその人じゃなくなっちゃう」

ねぇ、お父さん

紅に染まりゆく私も私で
私を喪うあなたの紅も
いつか
必ず
あなたを彩るから

私が紅に染めたドレスは
あなたには紅く紅く映るでしょう

でもね、
どんな紅でも、たとえ癒えることがなくても、それが「あなたをあなたたらしめる」。

ねえ、お父さん

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2019/11/11
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コメント 【テーマ詞 : 紅葉】物理的なものに限らず、痛みや傷を「紅」に喩えました。季節の移ろいをドレスのカラーで表現し、冬への支度、はたまた何処かへの旅支度を連想させるようにしました。歌詞という形態まで昇華できなかった未完成作品です。
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