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私の電車だからさ
作詞 開央
気付けば無気力で吊革握る乗客であった

このまま終点まで乗り続けるのか
知らない何処かで電車を降りるのか

車窓から覗く青色の芝生
太陽を浴びた眩しい笑顔
車内は混み合い空気は淀み
灰色の灯り無意味な広告
魂宿らぬ眼をした顔ばかり

誰かが作ったレールを行くのさ
誰かと一緒に電車に乗るのさ

気付けば機械のように動く乗務員であった
これまで私は何を成したのか

果たして私は何を得られたか
何者でもない自分に苛立ち
うなされ見ていた車内の幻
私の奇跡は乱高下
視線を変えねば気付かなかったよ
埃を被った石ころ

私がレールを作ってきたのさ
自分で電車を走らせ来たのさ

気付けば夢中でハンドル握る運転士であった

これから私は何処へ行くのか
行先のない自由な旅に出る

窓を開ければ車内は澄み切り
外に見えるのは未知の風景
私の行先無限の方角
荷物は私の胸元に光る
干渉受けない魂ひとつ

これから何かを探しに行くのさ
大事な何かを見つけに行くのさ

行けばいいのさ気が向く方へ
レールのないところを走るんだ
行けばいいのさ気が向く方へ
何処に行こうが間違いじゃない
行けばいいのさ気が向く方へ
そこでしか見られない景色を見に

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2019/10/15
ジャンル 荅鐚鐚
カテゴリ 綽吚
コメント 現在を乗客、過去を乗務員、未来を運転士と見立てました。
これまでだって、これからだって、自分の道を自分の意思で進んでいく、そんな思いを詩に込めました。
開央さんの情報











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