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余白を満たせ
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作詞 篝遊離 |
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口で言うのは苦手でした 言葉が喉で詰まるから
得意なのは文字だった 紙の上では饒舌だった
だけど誰も欲しがらない そこにあるのは文字数制限
「何文字以内に収めなさい」 どうしてそんなこと言うの
余白が足りない足りない足りない
書きたい言葉が止まんない
マスの中にきっちり収めた これが正解ってやつらしい
百にも満たない文字列で いったい何を語れるの
口じゃ言えない本当の気持ち 建前っての覚えちゃった
得意だった文字でさえ めっきり減った言葉数
たくさん知ってるはずなのに みんなと同じ言葉を選んで
自分に課した文字数制限 喉の奥が今日も詰まる
余白が足りない足りない足りない
本当はそう叫んでみたいよ
余白はいらない そんなわけはない
正しさをただなぞってる もうなんにも語りたくない
素直さだけが正しいんじゃなくて 飾り立てるのも優しさで
本音を語る必要は無くて それでも時々苦しくて
余白はそこらにいくらでも 何かを待ってる誰かの余白が
大人になったその代わり 文字数制限はもう無いから
余白が足りない足りない足りない
今日までずっとそうだったんだ
書ける、話せる、歌える、言葉で
僕の余白を 誰かの余白を
満たしてみたかったんだずっと
無意味でも無価値でも もしも見つけてくれたなら
その時はなんて話そうか
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