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夏を綴る
作詞 と或る
それはラムネ味の恋だった
9:06発、電車の中
フリル付きの袖、ボーダートップス
ミモレ丈の白いフレアスカート
身体のメンテナンスも必死
慣れない化粧も頑張ったし
朝間暮、汗が首を伝う
淡く弾ける夏の場面

ゆれるゆれる 鞄のキーホルダー
思い出せる
忘れていたってね

なにげない会話、なにげない仕草、なにげない空間
意味はないけれど君の名を呼んで放つモールス


オレンジが徐々に蒼く遠く
19:00着、窓の向こう側
疾風(はやて)のごとく過ぎ去る今に
逆らうように撮ったワンフレーム
秋冬春もこうやっておなじ
テンポと距離を分け合っていたい
未来の答え合わせができない
水玉模様の夏の景

のらりくらり ふれたりはなれたり
見失わない
ふたりなら上出来

なにげない言葉、なにげない速さ、なにげない変化
意味がなくても君を小突いて笑顔を確かめる

なにげない会話、なにげない仕草、なにげない空間
意味はないけれど君を呼んで切なくなるひみつ


さよならは云わないで
またねって手をふり
往く、夏

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公開日 2019/08/21
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コメント 恋愛ものは不得手なのですが、或る夏の記憶に思い馳せながら書いてみました。
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