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水晶宮殿
作詞 あかさてな
私は再び幻想堂へと
次なるお気に入りを求めて
住宅街の小路に足を運んで居た
やっと辿り着いた幻想堂にて
店の主と少しの間
世間話をし
本題に入り何か珍しい物はないかと
主に訊ねると主は徐(おもむろ)に店の奥から
大きな箱を持って来た
其の箱は見た目は何の変哲も無い
古びた樹箱なのだが
主は得意気な顔をして箱を開けた
すると中から目映く輝く
全てが水晶で作られた
小さな宮殿が姿を現した
よく眼を凝らして観てみると
普通の水晶だけではなく
針水晶に煙水晶、紫水晶に薔薇水晶等々
様々な水晶を組み込んで作られているのが分かり
私は思わず感嘆の溜め息を漏らした
主の話しに由れば此の水晶宮殿は
オーストリアの修道院の修道僧が
生涯を掛けて作り上げた逸品物だと言う
私は即決し其の場で購入した
そして店を後にすると
早速我が家の書斎の棚に
空きスペースを拵えて
其処に水晶宮殿を飾った
こうして私はコレクションを着実に増やしていくのである

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2019/11/18
ジャンル 荅鐚鐚
カテゴリ
コメント 此の詩は、幻想堂コレクションの第二段として、書き綴った作品です。
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