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さよならデパート
作詞 笹原 真佐喜
左の人差し指と、右の薬指。
そこだけ違う色のマニキュア。
どんな意味を隠しているのか。
調べようとして、手を止めた。
貴女に気付かれそうだったから。

コールドじゃなくてホット。
でもビターだった。
蓋を付けて飲んでいた、
その指先には女らしさが。

そっと揺らめくまなざし。
戸惑って目をそらした、
その一瞬に微笑む貴女。


いつからこうなったのか。

いつかの貴女は、
昨日の処女(おとめ)。

いつもの貴女は、
明日の淑女(おんな)。

欲しいとねだった生チョコセット。
貝殻のかたちの一粒。
あの日の浜辺で一緒に拾った、
巻き貝に似ている。


なんていうのはただの空想。

「コンタクトが外れそうだから。」
それは、まばたきのせい?
それとも、

彼奴(あのひと)のせい?


一口飲ませたキャラメルフロート。
蓋に残ったグロスの色は、
初めて出会った桜色。

2Fで見つけたマニキュアにのせて、
新しく重ね塗りしていく、
思い出は何の色をしている?
それは貴女しか知らない。

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2019/04/18
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コメント キライじゃないからこそのさよなら。
また会える日が来たらいいけど。
大切だからこそ忘れてしまおう。

いつかのあの日を思い描きつつ。
笹原 真佐喜さんの情報











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