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お前に会えない夜があるばかりに
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作詞 brother sisters |
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こんな都会の真んなかでも
秋の月夜はきれいに澄んで
お前と待ち合わせるたびに
ひとり 空を眺めるばかり
お前が最後に寄越した連絡から
いったい何本目の煙草を吸ったの?
今夜もいつもの店で落ち合うはずが
時間ばかりじゃない 遠ざかる存在
ふたりでタントで食べたスパゲティのように
すこし酸味が残っている
他愛の無い約束を手巾で拭って
後生大事に育てようと胸の奥へと忍ばせていたの
💗 御免ね、その日は忙しいの
☘ ああ知っているよ。だから待つさ
💗 次はいつになるか、わからないの
☘ 仕方ないさ、忙しいから…
このやりとりに何の意味があったのか
どれだけお前の為に気を利かせても
時計の針よりのろまな相槌ばかり
ただただ時間が煙のように消えてゆく
お前に会えない夜があるばかりに
心は苛立って 寂しく泣く始末
返事も聞けないままにさよならするのはやめて
せめて思いの残り火を消し去って暗澹たる闇に沈めて
☘ お疲れ様、元気してる?
☘ 仕事はやっぱり忙しい?
☘ あの日食べたスパゲティ、美味しかったね
☘ また時間があれば食べに行こうよ。
塚口駅のバス停でまたひとりきり
肌寒い秋の夜更けに別れを惜しんでいる
お前に会えない夜があるばかりに焦らされて
涙涙の雨の中
お願い、もう一度だけ甘い夢をみさせて
それが何より生きている心地さえ感じるのだから
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