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リアル
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作詞 Tom Kammar |
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部屋のバルコニーから 見下ろす街は
いつも吹く強い風と 雑踏に消され
きっと何処かと同じ 音を奏でている
買い物帰りの知らない後ろ姿や
規則正しく並んだどこかの宿舎
先で自転車の行き交う散歩道に
遠く見える看板も野球場も
過去に他人が創り出した残像
僕にとってのリアルは
演出されたどこだかの情勢でも
スマホの画面の誰かのつぶやきでも無く
ただ隣で笑う君
ただ隣で眠る君
日常は以前どんな風に過ぎてたろう
部屋の隅今では 埃をかぶっている
はまっていたテレビゲームやダーツ
カラフルなボトルに惹かれ集めたお酒
無邪気に笑いはしゃぐポラロイドに
数枚並べたLPのジャケットも
いつか自分で脱ぎ捨てた抜殻
僕にとってのリアルは
テレビに映るどこかの惨劇でも
不釣り合いに着飾る演者のコメントでも無く
ただ隣で嘆く君
ただ隣で話す君
日常は今もみんな不意に過ぎて行く
僕にとってのリアルは
聴き慣れた誰かの旋律でも
お揃いで買った記念のリングでも無く
僕にとってのリアルは
演出されたどこだかの情勢でも
スマホの画面の誰かのつぶやきでも無く
ただ隣で笑う君
ただ隣で眠る君
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