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しゅれーでぃんがーのねこ
作詞 漆黒ノ百合
1
目を覚ました僕は
誰にも気付かれなくなってしまった…

断片化された綴る記憶
小さく、暗く、嫌な箱と
泣き顔のあの人の事だけ
「あれはいったい誰なんだっけ?」

何かをひとつ無くしても
変わらず廻る華やかな街
次はあの寂しそうなおじさんに
ついて行こうかなんて

誰がなんて言ったって
聞こえてないんだって
危ないとか無鉄砲とか言葉なんて
本音を濁らしているだけ
僕はただ寂しいんだよ

なんか釣り合ってて居心地がいいんだ

2
どれだけ一緒に居たのだろう?
何をしてくれるでもなくて
ただ一緒に居ただけで
ただそれが何より嬉しくて

存在証明をしてくれる
僕の居場所を開けている
あなたの口癖は"ごめんな"
誰に言っているか少しわかった

誰がなんと言ったって
責めるのをやめなくて
多分あなたはその手で誰かを失くした
例え何度泣いたって
「届きはしないんだ」って

ついに老いてしまって倒れ込んだんだ

倒れてなお、気を失ってなお
零れ出す口癖、僕からも溢れる何か
そっと横に座り、近づくふたりの距離
綴り始めてしまう記憶

「もう恨んでないんだ」って
涙をひと舐め、ふた舐め
静かな部屋に響く嗚咽さえも
聞こえないんだって
月が照らし出して

同じだけの命の質量を
偏りなんてないふたりを
差し込む光が連れ去った

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公開日 2018/12/06
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コメント もし私達が生まれ変わったら性別や種族や生まれる場所、環境なんかみんな変わっちゃうかもしれないね。でも変わらない何かもあるかもね。
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