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シュレーディンガーノネコ
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作詞 漆黒ノ百合 |
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1
お気楽なあなたに
私の本当の姿が見えて(いるの)?
下り始めた坂道
横切ろうとした猫が
トラックと対峙した
一瞬の静けさは
いっそ、いなくなれば楽なんだって
歪な振動を鼓膜に届ける
敬いも憂いも持たない感情が
ただただ羨ましさで満ちていった
居なくなれた世界なんて
私には関係ないの
存在(いた)ら存在(いた)で廻るなんて
私にはつまらないの
お試しの命だって
そりゃ質量以上の重みがあるさ
いてもいなくても変わらない
私の存在なんてナンセンス?
2
登り切った坂道
あとは降ろうとした私
ブラックアウトした
一生の静けさは
いっそ、生まれなければ良かったって
正しい信号を脳裏に届けた
紅の綺麗で汚い心臓が
だらだら恨めしさで満ちていった
上手く吐けた作為だって
あなたには騙されないの それより
甘く熟れた嘘を混ぜて
気付かず失くせないの?
火に掛かる私にだって
そりゃ情状酌量の思い分かるさ
私じゃなくても変わらない
誰でもいいなんてイノセンス…
結果ばっかり気になって
心(はこ)を開いて中身を
覗く勇気もないんだって
始まる前も 途中も 終わった後も
他の何者でもない「私は私なんだよ」
存在(い)なくなった世界だって
私が存在(い)た場所なの それだけ
私の匂いがしてるなんて
つまらない事は言わないわ
裏付けができなくたって
認(したた)めた命の想いがあるよ
変わらないなんて言わせない
存在証明だなんてナンセンス
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