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もういちど人魚姫
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作詞 青名 |
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波を裂いた 雨模様のパラソル
落ちてた長靴にさしてね 軽やか
光波の届かない 目のまわる作業
手から伸びる ひとつの芽はシグナル
きんちゃくの中に そっと詰め込んで
お友達にわけてあげるの コンペイトウ
貝殻の口で眠るパールは
明日 あのヒトに渡す
そう 始まりの日に
歩けなくて 飛べなくて
海から出られない
蜃気楼のような この水面に
光を感じてしまったのなら
もう一度だけでも 上がってみようかな
月が太陽を求めるように
私も今 辿り着いて
青じゃない色を知ったなら
深海の底 あの古びたランタンは
消えそうな点滅の光 鮮やか
迷子になって 見つけた海賊船
次の夜は ここでかくれんぼしよう
真っ青の中に 散りばめられている
私たちだけの瞳 まるでキラキラボシ
貝殻にそっと綴った言葉は
明日 あのヒトに渡す
そう 終わりの日に
話せなくて わからなくて
ニンゲンにはなれない
走馬灯のような この出逢いに
陰を感じられないくらいなら
もう一度だけでも 探してみようかな
私があなたを求めるように
月も今 辿り着いて
眩しい太陽を知ったなら
ラスト テンカウント
決してここには閉じ込めないよ
あぶくに包まれた姿など
いっそ それならば
私が外に這い上がるよ
ウロコに包まれた姿だと
蜃気楼のような この水面に
光を感じてしまったのなら
もう一度だけでも 上がってみようかな
月が太陽を求めるように
私も今 辿り着いて
青じゃない色を 知ったなら
新世界のような このニンゲンに
心を揺さぶられたのなら
もう一度 最後に 見てみたいんだよ
水が天へと帰っていくように
私もほら 辿り着いて
代わりに泡となって消えた
あなたのその 黒い瞳
最期に夢を知れたから
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