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よろしければ
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作詞 新田拙 |
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銀紙にくるまれた何か大切なもの
千代紙で包まれた誰かへの贈り物
もし宜しければ
ガーゼで止められた隠しきれない傷
雲の切れ間から光が差して血が垂れた
もし宜しければ
時間が経つほどに
顔を思い出せないのは
あなたが大切じゃないことの
しるしなのだろうか
障子紙がはがれて青い空が見える
繭を破ってそこから初めての世界を見る
まるでそんなふうだ
ガーゼで止められた隠しきれない傷
繭の隙を縫って風が傷を撫でる
まるでそんなふうに
遠くへ行くたびに
声を思い出せないのは
あなたが大切じゃないことの
しるしなのだろうか
力強い力を持って
心許ない心を抱いて
頼りない光を頼って
指先に触れる誰かの指
もし宜しければ
雲の切れ間から光が差して血が垂れた
風が傷を撫でる もし宜しければ
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