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時間のおしまい
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| 作詞 新田拙 |
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そうして人類は歩くのをやめた
何に頼るでもなく
己が動くでもなく
そしてぼくらも歩くのをやめた
意味ないことがわかった
意味ないことがわかった
余りまくった大量の希望
余りまくった大量の議論
余りまくった大量の兵器
余りまくった大量の過去
そうして進化は終わりを告げた
前を見るのでもなく
後ろ振り返るのでもなく
そしてぼくらも思考を止めた
意味ないことがわかった
意味ないことがわかった
無意味なものこそ愛すべきだろ
背くものこそ美しいだろ
共感だけがすべてじゃないだろ
冗談さえも言えないのか？
ああ
そうして歴史は口を閉ざした
思い描いた未来は
ここにピリオドを打つ
そしてぼくらも口を閉ざした
天国も地獄も
まとめて爆発さよなら
時間のおしまいが来ている
昼と夜を繰り返すだけ
時間のおしまいが来ている
時計の針がぽきりと折れる
そうして不安も何も忘れた
喜びさえも意味をなくした
怒りさえも意味をなくした
そしてぼくらも不安をなくした
浮遊感に満ちた檻
ぼくらはその中にいる
足跡が風に吹かれて消える
表情が風に吹かれて消える
骨すらも残さないで消える
結晶も残さないで消える
ああ
聡明な判断とかじゃなくて
地球への償いとかじゃなくて
人生の諦めとかじゃなくて
勝手に憂えているとかじゃなくて
そのほうがよくないですか？
って宙に向かって言っている
そのほうがよくないですか？
ってぼくだけが言っている
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