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孤塔の姫君
作詞 ともあき
「昔々あるところに…」
そんな文句で始まる物語
知りたいのはその先の展開

めでたしを聞くまでは誰だって
真剣に耳を傾けるのに

夜を知らないお姫様はまだ 
ひとりぼっちのダンスを踊ってる
輝く髪飾り 純白のドレス
カカトの高い靴に似合うでしょう?
流れ星に思いを馳せても
今宵もカーテンは閉ざせれたままだけど


「…幸せに暮らしましたとさ」
そんな文句で終わる物語
おとぎ話だから続きはないの

めでたしの裏側の高い塔に
忘れられた悲劇が隠れてる

空を知らないお姫様はまだ
ひとりぼっちでハープを弾いている
輝くシャンデリア 深紅の絨毯
誰もが憧れるお城の奥で
流れ星に祈りを捧げる
ちいさな願いを抱いたまま眠りにつく


恋を知らないお姫様はただ
ふたりぼっちの愛情を夢みてる
迎えに来る誰か 深窓の彼方
待ち望むその時はいつになるの?
見たことのない星に祈っても
今宵も眠りを破るものは現れない


重たいカーテンを 閉め切った窓を
開くのは自分だと気が付くまで
おとぎ話から 忘れ去られたお姫様はまだ
ひとりぼっちのダンスを踊り続ける

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2007/05/04
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コメント おとぎ話に縛られたお姫様、というイメージです。
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