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親父の背中
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作詞 のぶや |
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疲れきった身体で家に帰り着いた俺
大人たちを憎み自由を愛した若きあの頃を懐かしく想っていた
ナイフのようだと言われ
自由をひたすら追い求め
自由を奪う大人たちを憎んでいた
憎むべき大人となった俺がいま見ているものは
愛する者と守るべき者が寄り添って眠る姿
毎日汗まみれに働いて
押し潰されそうな葛藤と戦い
時には自分の正義すら曲げて
それでも耐え続けている俺
大人とはこんなものだなんて思っちゃいない
自由と身勝手の違いすら今でも知らない
ひとつだけわかることがあるとすれば
あれだけ求めた自由を捨ててでも守らなければいけないということ
理不尽との戦いは終わったわけじゃない
守るために立ち向かう勇気をうしなったわけじゃない
人を傷つけて生きていた俺
大きな背中の後ろで守られていた時代
守られる立場から
守るべき立場へと
情けないと思われ馬鹿にされたとしても
頭を下げることは負け犬だと昔の自分が叫んだとしても
守るべき者のためにすべてを捧げる
あの頃小さく見えた親父の背中が
こんなにも大きかったのだと気がついた俺
小さなこの幸福
自由を求めた先に見えた世界
小さな親父の背中
求め続けた大きな世界
憎むべき大人となった俺が見た世界
守られていたと気づかされた今
俺がたてた新な誓いこそ
あの頃は小さく見えた
でかすぎる親父背中
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