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ミドリ
作詞 ミカヅキ
柔らかな風 髪をかきあげたら
目の高さの葉末が凛と光る
はしゃぎ疲れた少女の赤い靴が
楡(にれ)の陰でしばし色を失くす

昨日と今日は別の世界
そうあればいいと何度も思った

急ぐ鳥の群れが 空の青を切り裂く
立ち止まる私の影を追い越してく

忘れることができないわけじゃない
思い出すもの それが美しいだけ

時計の針が12で重なる
そして離れる あまりに容易く

霞む高架の向こう 飛行機雲が滲む
スルリ 指の先を 時が通り過ぎる
恋はガラスのように 純なほど見えなくて
散らばるカケラたちが 初夏の陽に輝く

足音は空耳 佇むのは幻
遠くのクラクションに 時はまた動き出す
緑が増すたびに 過去が色づくのなら
どこか違う場所で めぐる季節を待つ

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2019/08/02
ジャンル
カテゴリ 紊掩
コメント 久しぶりの投稿です。
男性ですが、女性の視点で初夏のハートブレイクを描写してみました。
コメントお待ちしてます!
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