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一本の線
作詞 新井ナオマサ
何も無い場所にアパートが建っていて
ここからな今より遅く出ても間に合うと
じっと見つめながら自転車こぐ

雪は降っているけど柔らかい
地面に落ちてもうっすらと積もるだけ
一本のタイヤの線が雪の上を走っていて
僕を導いてくれる様な気がした

僕はタイヤの線の上を走る
白線からはみ出ない様に進むみたいに
誰でもやったよね?ゲームの様な遊び
人生は一本の線なのかもしれない
はみ出ない様に進むんだ
なんて考えながら自転車をこぐ

帰りになると降っていた雪も止み
うっすらと積もった雪もとけている
朝あったタイヤの線は消えて

僕は白線の上を自転車で走り出した
雪の上にできたタイヤの線とは違い
クネクネした不規則な線は無く
規則的な線がただ続くだけ

雪道とは違いタイヤに雪がしがみつかない
こぐのも楽で進むのも楽で乗りやすく
何だか楽な道を選んでる様な気がして
自分はわざとわずかに残っている
雪の上をただ自転車を走らせた

とけやすいふわふわした雪の上を
自転車が通り雪をとかしてゆく
緑が見えはじめ白い世界は消えてゆく
春先のふわふわして消えやすい雪の様に
淡雪の様に人生は儚いものかもね

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公開日 2017/01/30
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