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五月病とパスタと私と王子様
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作詞 只見つづり |
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五月の夜の 風に吹かれて
少し遅くなった帰り道
初めての仕事や
なれないことばかり
くたびれた重い足取り
ふと見かけたカフェの
灯りに誘われて
勇気出して一人
ドアを開けた
つい頼んだココア
甘くておいしくて
折れかけたこころ
湯気に揺れる
五月の夜の カフェに一人で
少し遅くなった晩御飯
人間関係や
都会の孤独感
淋しくて少しうつむく
このお皿の上の
赤いトマトには
元気づけてくれる
力がある
その綺麗なパスタ
こんなにおいしくて
憂鬱なこころ
溶けて消える
五月の夜の 泣きそうな時
東京の片隅 路地の奥
その店は私を
暖かく包んで
明日また頑張れるかな
ふと見上げた店の
カウンター越しには
王子様が一人
グラス磨く
ああ素敵な人ね
たまにはこの店で
枯れかけた夢を
思い出すわ
ねえ なれるかな 私
仕事もよくできて
素敵な恋もして
そんな私
ねえ なれるかな きっと
キラキラ輝いて
前だけを向いて
生きる女性(ひと)に
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