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1つ
作詞 蝦名裕也
1つの宇宙が出来上がった頃に1つの命が
ここに記された
謎めいた現実のその中に輝いた鼓動が
ここに落とされたんだ

僕が創ったこの世界に足を踏み入れた誰かは
僕の区切った地平線に割り込んできた
なんだそうかこれが人か
そうだあれだこれが心か
そうやっていつしか当たり前になるのかな

まどろみの中に光を見つけてそこに手を差し伸べてみても
こちらを見ているその光は何億年も前からあるような
そこらじゅうに転がってた石は僕が創り出したと思ってた
体を置いているこの地面は一体誰が創ったの?

そういえば僕は誰だっけ いつの間にか忘れていた
肝心なことなのに思い出せないなんて
一体どういうことなの?

お腹の中に居た時の記憶は
ボヤけてかすれて見えなくなってた
当たり前のように呼ばれる名も
誰がつけたのかすら

言葉の奥に潜んでた思いは
濁って溢れて拾えなくなってた
矛盾などないというこの世界も
いつかは崩れるんだと

僕だって言い張ったってそれは嘘になるかもしれなくて
君だって何も分からないってそんな無責任なことがあるのかい
いつだって見ていたものが現実と勘違いしてたかのように
そこにあるべきと思ってた光は見えなくなっていた
ここにあるものは消えていた

夢か現実かなんてのは実際どうでもよくて
どちらかで生きてどちらかが夢で誰もが生きてるこの世界で
笑って泣いて変わって過ぎて行く時間の狭間で

思い出せない不甲斐なさと違和感に
何故か涙が溢れて
忘れちゃいけないことだってあるのに
それが何なのかも分からず
朝が来る理由なんていつしか当たり前のことと片付けては
夜が染みていく時間が無くなれば僕はまた泣くのだろう

眩しすぎた光はいつか
どこにあるのかも分からなくなって
だから人は夜に空を見上げてその光を探すんだよ
ああ まだ遅くないかな
今から答えは見つかるかな

1+1+1+1+1+1は1だと
君+意味+愛+恋+時+四季は1だと

なんて世界だなんて喚いても
作り上げるのは難しくて
でも
待ってほしいなだなんて言っても
崩れる時はほんの一瞬で


1人に1つの世界があって1人に一役一つ目の意義が
あって

この世界の主人公は僕で
あの世界の主人公は君で

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公開日 2016/09/30
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