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デッドボール
作詞 ろいろい
君は正しいよ せめてそう言える強さがあればな
僕自身、正しさを知らないまま
信じることに臆病だから 嘘で愛せたつもりになる
嘘に溺れた世界に身を浸す

頑張って前向いて 汗かいて何度も立ち上がって
手に入れたのはこんなもんか
たったこれだけか

自分らしくいられる場所が
夕焼けに焦がされて消えた
街を焼き尽くす太陽に
吠える悲しみの歌声
嫌われて嫌って傷を負った
あいつが投げ打ったデッドボールが
弧を描いて未来を壊し
血で溢れた空が今日も暮れる

君は正しいよ そうさ正しくしか生きれないから
夢を見て 笑われるのが怖くて
君は希望抱くのを諦めて 良い子なふりをするしかなかった
嘘で描いた世界に雨が降る

這い擦って声上げて 血なまこで何度も涙拭いて
それでも報われないもんか
それが人生か

自分が輝いていた場所が
烏に食い散らかされて消えた
街を啄んでく翅に
情けなく放った歌声
騙されて騙して落ちこぼれた
あいつが投げ打ったデッドボールが
加速してその身にぶつけて
舞い散る黒い翅で夜が来る

僕は知っていた 君が信じてたこと
そして理不尽な世界のことも
君の涙も直向きな姿も優しすぎた嘘も

だから 君は正しいよ

自分らしく生きていく場所が
例え人並みに埋もれても
君が負った傷が居場所になる
だから君はもう笑っていいんだよ
何度も諦めて疲れ果てた
君が最後に打ったデッドボールが
空を駆けて 屈辱を壊し
目が覚めたように次の朝が来る

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公開日 2019/01/09
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コメント あの日、放課後のグラウンドで怒鳴られて仲間外れにされて悔し涙を流しながらボールを投げていた君へ。
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