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monster
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作詞 ろいろい |
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この赤い空が 本当は目も眩むくらいに
青いことを君は あの日教えてくれた
硫黄みたいな匂いの身体 形もない左手
緑に光る大きな瞳孔
君と同じ世界で 生きている筈なのに
神様は悪戯だから 僕は言葉も話せなくて
もしも全ての命が 生まれるべくして生まれたなら
僕は今日も餌を 探して食べられたのに
僕と「人間」と いつも何かが噛み合わなくて
手も繋げないなら いっそ死んじゃえばよかったな
人は今、こうしてる間に 世界に向けなにか企んでる
僕がこんな姿じゃなければ 君を連れ去ったけど
あの黒い海が 本当は切ないくらいに
青いことを君は あの日教えてくれた
触れたら溶けてしまいそうな 液体色の右手
血の色した魚みたいな尻尾
僕にとっての正義で 生きている筈なのに
神様は残酷だから 報われることさえもなくて
もしも全ての命が 意味を持って存在するなら
僕は今日も君と 笑っていられたのに
僕と「人間」と いつも全てが噛み合わなくて
互いを殺すなら いっそ死んじゃえばよかったな
君は今、こうしてる間に 世界から目を離されている
僕がこんな弱くなければ 君を守れたのかな
僕の冷たい体は 君の温もりを奪うばかりだ
僕の不透明な涙は 君の傷に染みてばかりだ
そんな僕を 化け物だと誰もが指差すけど
僕には 世界が化け物の胃袋
いつか噛み潰されそうだ
言葉に 凶器に その空っぽな愛に
僕も「人間」も いつも分かり合おうとしなくて
互いを吊るすなら いっそ死んで欲しかったんだ
僕ら今、自分を匿い 世界から目を離されている
僕から君へ 愛の証 君の不幸せ 一口おくれよ
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