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呼吸
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作詞 ろいろい |
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もしも僕らがこの世界で
生きていけなくなる日がきたら
そのときは死ぬ勇気がなくとも
殺されるだろうからあの海に飛び込もう
そしたら海の底には綺麗な魚がいて
沈没した船を怖がる君の手を引いて探検して
疲れて水の泡になってしまったら
誰も知らない底に数々の骨と共に落ちるんだ
それが積み重なって大きな大地が出来て
生命が宿り緑が生まれ歴史は白紙へ
嘗て戦地だった荒野には花が
嘗て笑わなかった子供達の声が戻って
ブルーライトの糸に絡まって
なにか意味を持って生まれた僕らの
言葉を投げる場所を奪われて
命も奪われて
こんな話がもしも話で終わる今日に祈った
確かに刻まれる一秒が
記憶に刻まれたなら
もしも僕らがこの世界で
革命の波に呑まれたなら
そのときは歯向かえなくたって
生きていけるんだろうし笑いあっていよう
そしたら血染めの川を走って追いかけっこ
隣の村には優しかったあの伯父さんももういない
疲れて生贄にされてしまったら
誰も知らない底に数々の骨と共に落ちるんだ
それを餌にして土は潤って虫が這って
生命が宿り緑が育ちまた神様が生まれ
嘗て工場だったコンクリートが崩れ
嘗て煤に汚れた街がまた蘇って
白熱灯の下で物語
なにか期待背負って生きる僕らの
希望論さえも打ち砕かれ
命も腐り果て
こんな話がもしも話で終わる今日に祝福を
確かに刻まれる一秒が
記憶に刻まれたなら
ブルーライトの糸に絡まって
繋がれ生きていく僕らの
笑いあう場所も煙の中
排気ガスに埋まる命
こんな話がもしも話で終わるならと願っては
確かに刻まれる一秒を
記憶に刻んで息を吸って
息を吸って
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