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考える葦
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作詞 となみよくと |
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人は意味を求める動物だ
そんなものに明け暮れる動物だ
正しいとはなんだ
遂に70億を越えたその絶対数
多様化する各々のイデオ
混濁する様々が引き金となり
レイシズム、宗教戦争に発展
先進国が手にした独占的な豊かさ
食べる分には困らない国民の
穴埋めしがたい退屈な空虚
やがて人々は生きることに飽いた
生きることに余裕がある故
生きる意味を考えはじめる
姿を消したかつての喜び
許容せざるを得なかった
今日までの悲しみ
抱きしめられた温もり
ぎりぎりで踏みとどまった
あの日の自殺行為
なお風化する思い出のそれぞれ
それらが今の自分にとって意味があるのか
意味とは後々の自分が
ふと過去を振り返った時に
後天的に付加するものなのか
私にはまだ振り返る余裕がある
これだけは確かで
生きる意味を求めた人々は
皆等しく死んでいった
生きる意味を考えなかった人々も
同様に閉眼した
待ち受ける死に抗えないのなら
生きる意味なんてのは最早意味ないのかも
粘着的な生へのイデオはやめだ
形なき概念に囚われるのもやめだ
ああもう面倒なもの全部やめだ
萎縮した人生の片隅で
意味なんて人の言い様に過ぎない
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