|
|
|
灰と煙
|
作詞 ばしょー |
|
アナタが消えたら何が残る?
魂とか思い出とか
そんな比喩的な表現はやめて
確かなのは、眼の前の灰と煙
大きな手の温かさ
寂しい時には抱きしめてくれた
悲しい時は涙を拭いてくれた
そんなアナタは何処?
底深く……眠り、目は覚めず
闇の中へ 足を滑らせる
此処は何?
燻って霞む鼻につく臭い
確かにあった生命の残骸
アナタの手の温もりはなく、そこは無機質
虚しく指をすり抜ける灰
どうせこうなるなら愛さなきゃよかった
完璧な愛とは程遠いけど
心から愛してくれた
声、香り、体温
全てが懐かしくて……
アナタの死を抱きしめて生きるなんて
そんなの悲し過ぎる
夕闇に消え去る 眩い太陽
あれは誰の瞳か?
二回目の叫びが聴こえない
眼の前の灰と煙
大丈夫。痛みはいつか癒えるから……
今はただ、傍にいてほしい
十字の前で雨に打たれる
濡れた喪服を他所に
私達はキスをした
|
|
|