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聖約
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作詞 まいまい |
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降り注ぐ冬の街並みに
吐息に混じる白いため息。
古い煉瓦道を照らす街灯の燈火が
悴む心を優しく溶かしてゆく。
懐かしい温もりに抱かれたように
記憶の片隅にそっと身を委ねた。
呼び止められた淡い情景
永遠へと輝く指輪の波紋が
引き裂かれた運命を手繰り寄せる。
果たせなかった誓いも祈りも
やがて冬の足音と消えてゆく。
白いベールに身を包み
指先へとなぞる指輪の波紋に
囁くばかりの微かな願い
永久へ響き渡る2人の足音に
繋ぎ合わせる誓いの言葉
降り積もる煉瓦道に
消えゆく想いをそっと抱き寄せて…。
呼び止められた儚き願い
重ね合わせた指輪の波紋に
永遠へと差し出した誓いの花束
未来へ揺らぎ散りばめられて
降り積もる煉瓦道を白く染めた。
微かに触れた温もりが
降り続ける冬の街並みを想い焦がす
錆びたベンチに腰をかけ
゛また、来年ね。゛
そう言葉に想いを束ねた
熱を帯びて消えゆく街灯の燈火に
冬の街並みと足音を残して。
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