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夜行電車
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作詞 小雨ねむ |
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いくらかの気持ちが伝播 その あと ただ 散る 転がる愛 手の 中に 何も残っていない
喧嘩の跡 心は空 知る 価値 手の形
電車の窓 から 見る 電柱たち 視界は命中しない
目の端に流れていく 架線 過ぎた人生の最高打点
放電 当然の報い 割れた 証言 記憶の暴言
北斗七星の墓場 欠けているクレヨンで 描けている
まただ 目線を下げる 青白い光が駆ける あの勢いのままはぜる
僕の頭の上をかけていく その速さに怯えている
ほんの少し無駄に過ごした日々との時差に 怯えている
落としてしまう胸に抱く大事なもの 少し速度を落としてくれ
視界の端から消えない すれ違う ものたちの姿が見えない
誰もいないホーム もっと長くいたい
それを拒み走らせてくるのは他ならぬそのものたち
たちが悪い 暮になる 道は塞がった 街も 暗かった
何かが変わると 探す音 余す言葉はない木枯らしにジグソーパズル ピースがハマることはない
線路は荒く 電車は僕を攫う 正解に栞を挟む どの線が僕の 首にかかる この場所に連れてきた 送電線
どこかに 全て埋めて その先は 永遠
猛スピード 散っていく 花か ここじゃない墓場
終着駅の向こうに何があるか知っている なら聞かせてくれ ないか
行かせてくれ ないか 誰かいないか
不意に夜が問う Who are u 引き返すのは もう不可能
後部車両 落ちる雫 僕は いつ 気づく
その音が
マスターコントローラーを 握るその男が
僕自身だということに
雨が降りしきる音も もう 聞こえないだろう
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