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赤
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作詞 小雨ねむ |
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腿に赤と白が垂れて
痛みと喪失感だけが残った
畳の目は数え終わって
破り捨てられた服が私みたい
花は散った薄く脆く
私のせいで枯れたんだ
たすけて
閉じ込められた押し入れの壁一面に
爪で書き殴った殴った殴った殴った
あの日の赤は自分の赤だ
私が失った自分の赤だ
こぼれた酒がシミになる
使い古したペットボトル
透明なタバコの煙
先は見えない見たくない
すべて消し去りたかった
失ったものが多すぎて
助けて
そう叫べた日の私と共にあの人を
灰皿で殴って殴って殴って殴った
赤い絵の具で上から台無しにしてほしい
塗り潰されて初めて父と呼んだ
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