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虚無感を走り抜ける
作詞 雨寧
川面映るこの空気
草木が優しく揺れる
夜明けはまだ来ないらしい
街灯がチカチカ光る
それに群がる虫
虚無感に襲われた僕は
まだ涙を零さない

冷たいアスファルトの上の猫
交差点を走る車
まだ僕は寝ないよ

眠らないうちに
すべてを忘れて
真っ白な頭の中で踊るよ
思い出さないうちに
僕は走るよ
消えない川面映る空気の中を


ポチャンと飛び跳ねた魚
真っ黒な海
浮かぶ船はまだ動かない
僕を連れてってくれないか
空に星は見えない
いつかは何も見えなくなってしまうかな

朝が来るまでに
難しい問題は捨てて
簡単な問題だけを解くよ
船が動きだす前に
僕は泳ぐよ
真っ黒で何も見えない海を


虫が鳴く音と時計の針が動く音と
椅子の軋む音しかないこの部屋
死にかけの空気はまだ死のうとはしない
必死に生きる様が見苦しいんだよ
早く死ねよもう見たくないんだよ
涙は枯れた

死に際に叫んだ僕は
延々と走り続ける
まだ叫ぶよ
虚無感を走り抜ける

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2015/08/29
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コメント なんとなく書いてみました。「虚無感を走り抜ける」というタイトルは、歌詞を書いているうちに虚無感に苛まれたときに思い浮かんだ言葉です。
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